都市緑地のカブトムシ

散歩がてらカブトムシ採集!?

カブトムシが採りたい!そんなとき皆さんはどこへ出かけますか?郊外の雑木林まで足を伸ばす、という方が多いのではないでしょうか。しかしあなたが普段なにげなく散歩している近所の公園にもカブトムシが住んでいるかもしれません。

 

東京23区内周辺の都市緑地には、意外にも多くのカブトムシが生息しています。明治神宮や皇居はもちろん、もっと規模の小さい緑地でも普通に繁殖しています。クヌギやコナラが生えていないからといってあきらめてはいけません。カブトムシは、これまで見られなかったような場所でも近年記録が増えてきており、放虫などによって分布が拡大している可能性があります。

 

「そうは言っても田舎のほうがずっと生息密度が高いのでは!?」と思われる方もいるでしょう。しかし、むしろその逆ではないかと筆者は考えています。カブトムシは予想以上に人目に付きにくい昆虫です。筆者の調査地である区内西部の緑地でも、普通に生活している限り、めったにカブトムシを見ることはありません。ところが、トラップをかけてみると、驚くべきことに、ごく狭い範囲で一晩で100匹近い個体を採集できます。いないだろうと思っている場所でも、先入観を捨ててきちんと探してみることが重要です。また、一度でも見たことがある、という場所には、潜在的にはおびただしい数のカブトムシが生息している可能性があります。

 

カブトムシの探し方

昼間のカブトムシ

カブトムシを食べたのは誰?