アカショウビン

2014年8月30, 31日に観察されました。当地でこれまで観察された種の中で最も珍しい部類に入るでしょう。

30日はカラスに追われたところを1度だけ目撃されたのみでしたが、31日には断続的に観察されました。高木の樹冠部でおもに行動しており、意外にも行動範囲はかなり狭いようでした。偶然が重ならなければ発見するのは難しいように思いました。一度だけ低いところに降りてきました。そのときに、キツツキのような「キョッ」という大きな声を発しました。赤色は全体的にかなり淡く、幼鳥と思われます。都内の他の緑地では数年前の9月下旬に本種が記録されています。全国的に見ると、春の渡りで記録されることのほうが多いですが(囀るため?)、秋の渡りでは9月中旬から10月上旬にかけての観察例が多いようです。

アカショウビンは近年分布域が北に広がっているといわれ、個体数も増加している可能性があります。今後の動向が注目されます。